ここからはYoutubeビデオによる、解説もございます。
STEP.1 採寸あるいは固定サイズの指定
あやめすたーの肌タイツは全身細かく採寸してのフルオーダメイドと、すでにサイズが決まっている固定サイズの2つがあります。着用できればOKの方は「固定サイズ」、ソコソコフィットすればOKの方は「写真判定」、ピッタリフィットにこだわる方は「採寸」がお勧め。
- 採寸して型紙作成(フルオーダメイド)…ミーティング採寸、ビデオによる自己採寸、写真判定。
- すでにある型紙から製作(固定サイズ)…数千着の採寸データから15パターンの固定サイズ化。
STEP.2 型紙製作と縮小率計算
まず「縮小率」という言葉に触れておきたいと思います。
ここでいう「縮小率」とは、実際のお客様の体から実際の肌タイツを小さくするかというものであり、縮小率が多いほどフィットしやすくなります。ストッキングなどがよい例でしょう。
(当店とは違う)一般的なメーカーといえますが『フルオーダメイド』とはすでに出来合いの全身タイツを、
- 腕は+3cm
- 胴回りは+5cm
- 足は+8cm
と、長さを「むりやり」調整して生産することを指します。さらに縮小率を多くとること、つまり全身タイツを全体的に小さくすることでフィットさせることはできます。おそらく一般的なメーカーはこの方法をとっていますし、コストも安く、簡単です。
しかしながら生地や縫い糸に常に強い負荷をかけているため、
- 生地を無理に伸ばすと、薄くなって透けやすくなる。
- 首元・ファスナーの根本・股下などがほつれやすくなる。
- 背中が波をうって見苦しくなる(かつ本人は気づかない)。
- 手袋の水かき部分あたりが裂かれるような痛みが発生しやすくなる。
- ほつれが発生したときに風船が割れるように裂けやすくなる。実際他のメーカーでイベント中にこのような裂け方にあってしまったお客様の報告もうかがっています。
こんな問題を抱えることになります。他のメーカーにておろしたての全身タイツを初めて着用したら、「いきなり縫い目に穴があいた」「キツくて体が入らない着用できなかった」「着用中に痛みが発生した」などの不満はここ最近大変に多く、そこで当店に依頼をかけるお客様も増えています。
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当店では
- 生地ごとに縮小率を用意し、都度新しい生地を導入する度に検証している
- お客様の体型によっては若干の縮小率計算に補正をする
- すべてのオーダーメイドには型紙から設計図を起こしている
- 着圧タイプ・ゆったりタイプといった、生地の縮小率にもお客様指示の補正縮小率も用意している。
といった仕様を持ちます。
↑きっちりと型紙をつくればきれいな背中ができます。無理やり小さく作ると背中のファスナーが不自然な波ができてしまいます。
STEP.3 製作 メチャクチャ丁寧な縫製
従来の工場ですと
- 「腕だけ」作る担当者
- 「首だけ」作る担当者
- 全部のパーツを組み合わせる担当者
というように分担して生産しています。単純作業で、誰でも簡単に覚えられるため人件費を安く抑えることができます。しかし、この方法ですと誰かが多少のミスしたとしても不正品がわかりません。さらに肌タイツは生地が伸びますから、無理くりつなげることでみてくれはわかりません。つまり、ハズレがどこかに紛れ込んでわかりません。
当店は1人のお客様につき、1人の担当者が付きます。
職人への人件費も学習コストも非常に高くなりますが、ミスした箇所などはすぐに明確にわかりますし、責任も自覚します。完璧な品質を追い求めるためには妥協できない責任です。
コチラのページもどうぞ
長い寿命を持つ理由。
完全にフィットした手袋
タイツが手首にピタっとまとわり食いつきます。
STEP.4 検品 一着一着細かく確認
縫い終わりますと検品があります。一着一着糸に脱落がないかどうか確認します。これも縫製職人とは別の担当者がつきます。いわゆるダブルチェックです。
STEP. 5 できあがり
こうして出来上がった肌タイツはお客様のご連絡の後、納品となります。出来上がった手袋写真もご覧ください。このように一つ一つオーダメイドで製作すると、指の太さまで最適化していることがわかるかと思います。
その後の追跡調査
納品後ミーティングルームでの聞き取り、下取りサービスによるフィードバック調査を積極的に行っております。
下取りした肌タイツの調査状態として
- 概ねお取替えを考えるお客様は平均4年。
- 納品後2年後に縫い糸が1カ所ほつれる確率は5%以下。
- 納品後4年後に縫い糸が1カ所ほつれる確率は20%以下。2カ所以上は5%以下。
です。もちろんお客様の使用状態(特に無理のある使い方)によってはほつれる原因が左右されますので、単純に下取りしたときの追跡調査としての結果として参考にしてください。